MBCでは、会社側が、2012年のストライキに参加したかどうかや会社への忠誠度にもとづいて社員を等級付けしたブラックリストを密かにつくり、人事評価や部署への配属などに参考にしていたとする文書、いわゆる「MBC版のブラックリスト」が見つかりました。
これに反発する社員らが、今月9日から番組制作を拒否するストライキに入り、番組制作拒否のプロデューサー、記者、カメラマンは280人を超えました。
さらにアナウンサー27人も18日朝からストライキに加わり、アナウンサーが進行するラジオの音楽番組は19日からナレーション抜きの音楽だけが放送されています。
MBCの労働組合は、24日から29日まで組合員を対象に全面ストライキに向けた投票を実施することにしており、可決されれば、2012年以来5年ぶりに社長の退陣を訴える全面ストライキに突入する見通しです。
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放送通信委員長 「放送局の制作拒否 実態調査行う」
李孝成(イ・ヒョソン)放送通信委員長は18日、MBCだけでなくKBSでも報道記者ら組合員が相次いで制作拒否の動きをみせていることについて、「放送局内部の動きが何を意味するのか、放送通信委員会が綿密に実体調査を行っている」と語りました。
李孝成放送通信委員長は18日、国会で革新系野党・正義党の李貞味(イ・ジョンミ)代表と会談した後、記者団に対して、「実態調査の結果、必要であれば放送局内部の関係者を対象にした事実関係調査も行う」としています。
李孝成委員長は、李貞味代表との会談の席で、「特定の政治勢力に偏った放送ではなく、どの政権下でも中立を守り、 国民の信頼を得られる放送の土壌を築くため全力を尽くす」と述べたということです。
今月1日に就任した李孝成放送通信委員長は、就任演説でも、「国と権力の不正を告発し、是非を問うべき公共放送が、その社会的責任を果たせずにいる」として、公共放送の正常化を進める考えを強調しています。
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