済州・友好協定「民間交流を活発に」
県と韓国・済州特別自治道が姉妹提携協定を締結して約1年。今夏は県議会と済州特別自治道議会が友好交流協定を締結した。県議会が他の議会と交流協定を結ぶのは国内外を問わず初めてのこと。協定締結に合わせ、済州特別自治道と同議会の関係者が来青し、友好を深めた。
県と済州の交流の歴史は2009年、三村申吾知事を団長とするミッション団が済州側を公式訪問して以来、行政職員の派遣や視察研修、世界自然遺産の保全に関する交流、観光面でのPR、サイクリングやマラソンなど民間レベルでのスポーツ交流と幅を広げてきた。11年には県と済州特別自治道との間で友好交流協定を締結し、それから5年経過した16年に姉妹提携協定に格上げ。今回両議会の友好交流協定が加わったことで、これまで積み重ねてきた両者の友好関係が新たな形で発展していくことを期待したい。
今回締結した友好交流協定では、議会活動での交流以外にも、県民・道民の相互理解を深め、民間を含めたさまざまな分野での交流活動を促進するために互いに協力していくことがうたわれている。具体的な取り組みとして、9月に済州側で予定されている世界自然遺産登録10周年の記念式典に本県側から数人が出席することが決まっており、その後も定期的な相互訪問、情報共有などを行う予定。済州特別自治道議会の申寛弘(シン・グァンホン)議長は「国際友好の美しいモデルとなるような模範的な友好関係を結んでいきたい」と意気込みを示した。
済州特別自治道は韓国南西の海上にある島で、四季がはっきりしており、果樹栽培や水産業、観光産業に力を入れていること、「済州火山島と溶岩洞窟」という世界自然遺産を有するなど、本県との類似点が多い。今回来青した済州側の一行も「本県と済州は兄弟に違いない」「青森に来ると故郷に来たような気がする」と親近感を示しており、交流の可能性はさまざま考えられる。
とりわけ期待されるのは交流人口の拡大だ。済州はリゾート地としての開発が進み、韓国有数の観光地として有名。本県と韓国はソウル線開設22年という歴史があり、空路で直接アクセスが可能だ。ソウル線は韓国側の訪日ブームに後押しされ、今冬は現在の週3往復から同5往復への増便が決まっており、これまで以上に便利になる。利用促進に向けて、本県側でも積極的なPRが必要だろう。
済州特別自治道の安東佑(アン・ドンウ)副知事は来青の際、今後について「民間も参加できるような交流企画を発掘していきたい」と話した。行政間、議会間の交流や両地域の経済、産業に貢献できる仕組みづくりも重要だ。だが何より一般の県民・道民がお互いに理解を深め、より良い体験を共有できるような取り組みを求めたい。協定を土台に、両者の友好関係が持続・発展するよう願う。
ソース:陸奥新報 2017/8/11 金曜日
http://www.mutusinpou.co.jp/index.php?cat=2&%E6%B8%88%E5%B7%9E%E3%83%BB%E5%8F%8B%E5%A5%BD%E5%8D%94%E5%
AE%9A%E3%80%8C%E6%B0%91%E9%96%93%E4%BA%A4%E6%B5%81%E3%82%92%E6%B4%BB%E7%99%BA%E3%81%AB%E3%80%8D
県と韓国・済州特別自治道が姉妹提携協定を締結して約1年。今夏は県議会と済州特別自治道議会が友好交流協定を締結した。県議会が他の議会と交流協定を結ぶのは国内外を問わず初めてのこと。協定締結に合わせ、済州特別自治道と同議会の関係者が来青し、友好を深めた。
県と済州の交流の歴史は2009年、三村申吾知事を団長とするミッション団が済州側を公式訪問して以来、行政職員の派遣や視察研修、世界自然遺産の保全に関する交流、観光面でのPR、サイクリングやマラソンなど民間レベルでのスポーツ交流と幅を広げてきた。11年には県と済州特別自治道との間で友好交流協定を締結し、それから5年経過した16年に姉妹提携協定に格上げ。今回両議会の友好交流協定が加わったことで、これまで積み重ねてきた両者の友好関係が新たな形で発展していくことを期待したい。
今回締結した友好交流協定では、議会活動での交流以外にも、県民・道民の相互理解を深め、民間を含めたさまざまな分野での交流活動を促進するために互いに協力していくことがうたわれている。具体的な取り組みとして、9月に済州側で予定されている世界自然遺産登録10周年の記念式典に本県側から数人が出席することが決まっており、その後も定期的な相互訪問、情報共有などを行う予定。済州特別自治道議会の申寛弘(シン・グァンホン)議長は「国際友好の美しいモデルとなるような模範的な友好関係を結んでいきたい」と意気込みを示した。
済州特別自治道は韓国南西の海上にある島で、四季がはっきりしており、果樹栽培や水産業、観光産業に力を入れていること、「済州火山島と溶岩洞窟」という世界自然遺産を有するなど、本県との類似点が多い。今回来青した済州側の一行も「本県と済州は兄弟に違いない」「青森に来ると故郷に来たような気がする」と親近感を示しており、交流の可能性はさまざま考えられる。
とりわけ期待されるのは交流人口の拡大だ。済州はリゾート地としての開発が進み、韓国有数の観光地として有名。本県と韓国はソウル線開設22年という歴史があり、空路で直接アクセスが可能だ。ソウル線は韓国側の訪日ブームに後押しされ、今冬は現在の週3往復から同5往復への増便が決まっており、これまで以上に便利になる。利用促進に向けて、本県側でも積極的なPRが必要だろう。
済州特別自治道の安東佑(アン・ドンウ)副知事は来青の際、今後について「民間も参加できるような交流企画を発掘していきたい」と話した。行政間、議会間の交流や両地域の経済、産業に貢献できる仕組みづくりも重要だ。だが何より一般の県民・道民がお互いに理解を深め、より良い体験を共有できるような取り組みを求めたい。協定を土台に、両者の友好関係が持続・発展するよう願う。
ソース:陸奥新報 2017/8/11 金曜日
http://www.mutusinpou.co.jp/index.php?cat=2&%E6%B8%88%E5%B7%9E%E3%83%BB%E5%8F%8B%E5%A5%BD%E5%8D%94%E5%
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