日本学生支援機構によれば、日本で学ぶ外国人留学生の数は平成28年(2016年)5月1日時点で23万9287人だった。うち中国人は9万8483人に達し、全体の41.2%を占めた。
中国人学生のなかには留学先の大学や大学院を卒業した後、日本でそのまま就職することを選択するケースも多く見られるが、中国人にとって日本での就職活動は新鮮さと驚きに満ちた活動のようだ。
中国メディアの今日頭条はこのほど、日本での就職活動に臨んだ中国人留学生による手記を掲載し、「日本で就職するということは、人生を考える契機になる」と伝える一方、中国人留学生にとっての就職活動は決して容易なものではなく、途中で諦めて中国に帰国する学生も多いと紹介している。
記事は、日本に留学する学生のうち約6割が日本での就職を希望するが、実際に日本で就職できるのはごくわずかであり、中国人は日中の経済的な結びつきを背景に、他の国の留学生に比べて就職が有利な部分はあるとしながらも、大企業に就職できる中国人学生は非常に少ないと指摘。
その多くは中小企業や零細企業に就職していると伝えた。
続けて、日本での就職活動では「自己分析」が鍵になると伝え、自分の人生について分析し、整理し、総括したうえで、自分の能力や特質を分析して伝えることが重要になると紹介。
中国ではこのような自己分析は求められず、企業も学生が大学で何を学んだかという「専門的な知識」を重視するが、日本の企業は「専門的な知識や技能はあまり重視せず、社会人としての潜在能力や弾力性を重視する」とした。
日本で就職するならば、相応の日本語能力が求められるが、外国人である以上、日本語での試験や面接は不利になってしまうようだ。
言葉の壁に加え、企業文化の違いなどによって、日本における就職活動は中国人留学生にとって難しいものであると同時に、「就職活動は長く続くため、ずっと気力を維持し続ける」必要があるとし、なかには「疲労困憊」となってしまって中国で就職するために帰国する学生もいることを伝えている。(編集担当:村山健二)
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