政府が高高度迎撃ミサイルシステム(THAAD)の配備地に対する小規模環境影響評価を実施した結果、THAADのレーダーから放射される電磁波は「一般的な携帯電話より低いレベル」だったと、国会国防委員会所属の野党・自由韓国党の金学容(キム・ハクヨン)議員室が1日、確認した。
THAADに反対する団体などがレーダー電磁波の人体への有害性を反対の理由に挙げているが、実際に測定した結果、日常生活に支障のないレベルであることが明らかになった。
金議員は同日、東亜(トンア)日報の電話取材に対して、「それでもある(少量の)電磁波も、THAADのレーダーが空中で放射する(強度の高い)電磁波に吸収される」とし、「電磁波がすべて空中に上って放射されるので、検測がほとんどできなかった」と説明した。
金議員が前日、国防委緊急懸案報告で、「(小規模環境影響評価で)電磁波が検測されない程だったそうだ」と質問すると、宋永武(ソン・ヨンム)国防部長官は、「THAADのレーダー電磁波は大きな影響がないと判断する」と答えた。
実際、昨年7月、軍がグアムに配備されたTHAADレーダーから約1.6キロ離れた地点で携帯用電磁波測定機で測定した時も、人体許容基準(1平方メートル当たり10ワット)より低い、最大値0.0007ワット、平均値0.0003ワットという結果が出た。
THAADの騒音問題についても金議員は、「全く問題がないようだ」と明らかにした。
自由韓国党の鄭泰沃(チョン・テオク)院内報道担当は同日、書面会見で、
「THAAD電磁波問題を取り上げ、THAAD無用を主張することは、過去の米国産牛肉のBSE(牛海綿状脳症)騒動や千聖山(チョンソンサン)サンショウウオ問題のように国民を欺くことだ」とし、「事実に基づかない歪んだ主張は、一時的に国民を欺くことができても永遠にだますことはできないということが、今回のTHAAD問題で明らかになった」と強調した。
宋贊旭
http://japanese.donga.com/List/3/all/27/1014234/1