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ねこ名無し ★@無断転載は禁止
2017/07/01(土) 21:14:33.14 ID:CAP_USER
【香港=河崎真澄】香港の主権を英国が中国に返還して20年を迎えた1日、香港の会議場で中国の習近平国家主席が出席し、記念式典が開かれた。その後、3月の選挙で行政長官に当選した林鄭月娥氏の就任式も行われた。
一方、「一国二制度」の危機を訴えた民主派の大規模デモも同日行われ、数万人が参加した。
就任式の席で演説した習氏は、香港の高度な自治を保障した「一国二制度」について「世界が認める成功を収めた」と自賛した。
その上で、「『一国』が基本であり中央(北京)の権力や(中国が解釈権を握る香港の憲法に当たる)『基本法』の権威への挑戦は絶対に許さない」と強調。「国家主権・安全への制度を香港は整備せよ」と述べた。
香港の若者らに台頭している「独立論」を牽制(けんせい)するとともに、「基本法」23条で定められた反乱扇動などを禁じる「治安維持条例」の早期制定を林鄭氏の政権に要求した形だ。
ただ、この条例をめぐっては、2003年に初代長官の董建華氏が制定に動いたところ、言論や集会の自由が剥奪されるとした世論の激しい反発を招いて断念。董氏は辞任に追い込まれた経緯がある。
香港では14年秋に大規模民主化デモ「雨傘運動」が起き、若者の間に中国離れと「香港独立」の主張が出現した。23条に基づく「治安維持条例」は独立派などを一掃する狙いがある。
一方、民主派団体「民間人権陣線」が主催する抗議デモが1日午後、香港島中心部でシュプレヒコールを上げながら行進した。
ノーベル平和賞受賞者の中国民主活動家、劉暁波氏の釈放や、香港の長官選挙をめぐる真の普通選挙、梁振英前長官に関する不正資金疑惑の追及などを要求した。
習氏は式典後、香港・マカオ・広東省珠海を結ぶ大型架橋の建設現場を視察して、中国本土に戻った。
http://www.sankei.com/world/news/170701/wor1707010042-n1.html
【香港返還20年】民主派デモ「北朝鮮と何ら違わない」 「香港で明日にも起きる」劉暁波事件も影落とす
【香港=河崎真澄】「中国の政治は北朝鮮と何ら違わない。香港の『一国二制度』は死んだも同然だ」。
香港中心部で1日、習近平国家主席に対する大規模な抗議デモを主催した民主派団体「民間人権陣線」の区諾軒代表らは黒いTシャツをまとって、こう叫んだ。
中国の民主活動家、劉暁波氏が刑務所の拘束を解かれて国内でがん治療を受けているが、「北朝鮮に拘束され、昏睡(こんすい)状態で解放された米国人大学生が帰国後に死亡した事件と、人権侵害の構図は同じ」という。
香港で共産党批判の“禁書”を扱ったとして、中国当局に身柄を拘束された経験のある銅鑼湾書店の林栄基元店長はデモ隊の集合地点に姿をみせ、「香港で第2の『劉暁波事件』が明日起きてもおかしくない」と危機感を訴えた。
習氏が1日に行った演説で、反乱扇動を厳罰に処す「治安維持条例」の制定を要求したことも不安を倍加。「劉暁波事件」が香港にも改めて暗い影を落とした格好だ。
習氏は演説で「香港で愛国主義教育を強化せよ」とも述べた。ただ「治安維持条例」と「愛国教育」の2つは、過去に香港で市民の強烈な反発に遭い、政府が撤回に追い込まれた経緯がある。
1日に香港トップの行政長官に就任した林鄭月娥氏には、「厳しい2つの宿題が課せられた」(立教大学の倉田徹教授)形となり、混乱が待ち受ける。
沿道にいた親中派の団体と怒鳴り合いになった民主派デモ隊の一部が、「習氏の嘘にだまされるな!」と叫ぶ場面もあった。
演説で習氏は「一国二制度」について、「揺らぐことなく堅持する」と述べたが、6月30日に中国外務省は、香港への「一国二制度」の50年間の適用を定めた1984年の「中英共同声明」について「現実的な意義はすでにない」などと事実上、ほごにする考えを示している。
1日付の香港紙、蘋果日報は「一国二制度」が終わる30年後の香港に関する民意調査で「悲観的」との回答が46・9%となり、「楽観的」の31・2%を大きく上回ったと伝えた。返還20年を経てもなお、中国への不信感は募るばかりだ。
http://www.sankei.com/world/news/170701/wor1707010043-n1.html
一方、「一国二制度」の危機を訴えた民主派の大規模デモも同日行われ、数万人が参加した。
就任式の席で演説した習氏は、香港の高度な自治を保障した「一国二制度」について「世界が認める成功を収めた」と自賛した。
その上で、「『一国』が基本であり中央(北京)の権力や(中国が解釈権を握る香港の憲法に当たる)『基本法』の権威への挑戦は絶対に許さない」と強調。「国家主権・安全への制度を香港は整備せよ」と述べた。
香港の若者らに台頭している「独立論」を牽制(けんせい)するとともに、「基本法」23条で定められた反乱扇動などを禁じる「治安維持条例」の早期制定を林鄭氏の政権に要求した形だ。
ただ、この条例をめぐっては、2003年に初代長官の董建華氏が制定に動いたところ、言論や集会の自由が剥奪されるとした世論の激しい反発を招いて断念。董氏は辞任に追い込まれた経緯がある。
香港では14年秋に大規模民主化デモ「雨傘運動」が起き、若者の間に中国離れと「香港独立」の主張が出現した。23条に基づく「治安維持条例」は独立派などを一掃する狙いがある。
一方、民主派団体「民間人権陣線」が主催する抗議デモが1日午後、香港島中心部でシュプレヒコールを上げながら行進した。
ノーベル平和賞受賞者の中国民主活動家、劉暁波氏の釈放や、香港の長官選挙をめぐる真の普通選挙、梁振英前長官に関する不正資金疑惑の追及などを要求した。
習氏は式典後、香港・マカオ・広東省珠海を結ぶ大型架橋の建設現場を視察して、中国本土に戻った。
http://www.sankei.com/world/news/170701/wor1707010042-n1.html
【香港返還20年】民主派デモ「北朝鮮と何ら違わない」 「香港で明日にも起きる」劉暁波事件も影落とす
【香港=河崎真澄】「中国の政治は北朝鮮と何ら違わない。香港の『一国二制度』は死んだも同然だ」。
香港中心部で1日、習近平国家主席に対する大規模な抗議デモを主催した民主派団体「民間人権陣線」の区諾軒代表らは黒いTシャツをまとって、こう叫んだ。
中国の民主活動家、劉暁波氏が刑務所の拘束を解かれて国内でがん治療を受けているが、「北朝鮮に拘束され、昏睡(こんすい)状態で解放された米国人大学生が帰国後に死亡した事件と、人権侵害の構図は同じ」という。
香港で共産党批判の“禁書”を扱ったとして、中国当局に身柄を拘束された経験のある銅鑼湾書店の林栄基元店長はデモ隊の集合地点に姿をみせ、「香港で第2の『劉暁波事件』が明日起きてもおかしくない」と危機感を訴えた。
習氏が1日に行った演説で、反乱扇動を厳罰に処す「治安維持条例」の制定を要求したことも不安を倍加。「劉暁波事件」が香港にも改めて暗い影を落とした格好だ。
習氏は演説で「香港で愛国主義教育を強化せよ」とも述べた。ただ「治安維持条例」と「愛国教育」の2つは、過去に香港で市民の強烈な反発に遭い、政府が撤回に追い込まれた経緯がある。
1日に香港トップの行政長官に就任した林鄭月娥氏には、「厳しい2つの宿題が課せられた」(立教大学の倉田徹教授)形となり、混乱が待ち受ける。
沿道にいた親中派の団体と怒鳴り合いになった民主派デモ隊の一部が、「習氏の嘘にだまされるな!」と叫ぶ場面もあった。
演説で習氏は「一国二制度」について、「揺らぐことなく堅持する」と述べたが、6月30日に中国外務省は、香港への「一国二制度」の50年間の適用を定めた1984年の「中英共同声明」について「現実的な意義はすでにない」などと事実上、ほごにする考えを示している。
1日付の香港紙、蘋果日報は「一国二制度」が終わる30年後の香港に関する民意調査で「悲観的」との回答が46・9%となり、「楽観的」の31・2%を大きく上回ったと伝えた。返還20年を経てもなお、中国への不信感は募るばかりだ。
http://www.sankei.com/world/news/170701/wor1707010043-n1.html