◆オープン戦 中日4―9巨人(17日・バンテリンドーム)
巨人の4番・岡本和真内野手(24)が、中日・松葉からバックスクリーン右へ運ぶオープン戦2号ソロ。長打が出ない現状に奮起を促した原監督のゲキに、“一発回答”した。初回にも中前打を放ちマルチ安打。直近4戦で14打数6安打と開幕へ向けて、好調モードに突入してきた。チームも8試合ぶりの2ケタ安打で、今オープン戦最多の16安打と乗ってきた。
左足で小刻みにタイミングを計りながら、“獲物”を完璧に仕留めた。岡本和が振り上げた打球は、バックスクリーン右へ。「ホームランということよりも、しっかりと一発で仕留められたところがよかった」。2点リードの5回先頭。代わったばかりの松葉の初球を狙った。内角低めの真っすぐをすくい上げ、オープン戦2号ソロ。13日のオリックス戦(京セラD)で右中間へ放った1号に続き、またしても逆方向へアーチを架けた。
4番が“一発”で応えた。試合前までオープン戦のチーム本塁打は3本だった。16日の中日戦(バンテリンD)後、原監督は「なかなか今年のチームはホームランが出ていない。もう少し長打が必要でしょう」と野手陣に苦言。これには、2代目・若大将も「オープン戦とはいえ、最近チームに点が入っていなかったので、そういうのも感じながらつなごうと思った中で結果的にヒットが出てよかった」と黙ってはいられなかった。指揮官は、「見事。このところよくなってきた」と笑顔。元木ヘッドコーチも「やっぱり和真の持ち味は一発」と喜んだ。
ライバル球団の黄金ルーキーに岡本和も興味津々だ。この日、阪神・佐藤輝が3戦連発の6号を放った。「いつも見ますよ。すごいなあ、と。えげつない。一本一本が全部いいですもん。それはロッカーでみんなでそう話してます」。14日の阪神戦(甲子園)では目の前で左翼ポール際へのアーチを見せつけられた。「逆風で、僕の頭上を越えていく打球のスピードが尋常じゃない。これは『いったか』って。1打席(目の左飛)もいつもの浜風なら普通にいってたと僕は勝手に思ってた。(打球が)俺の正面きたら死んでまうわ」。驚がくの打球を目の当たりにし、大興奮でそのシーンを振り返った。
注目の的となる虎のルーキーに負けじと、巨人の主砲も絶好調だ。初回2死一塁では4戦連続安打となる中前安打を放ちマルチ安打。直近4戦で14打数6安打と乗ってきた。「早く開幕してほしい気持ちが強い。開幕から勝てるよう貢献できるように頑張りたい」。26日のDeNAとの開幕戦(東京D)に向けて仕上げの段階に入ってきた。(小林 圭太)
3/18(木) 6:00
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