2021年2月28日(日)神奈川・横浜アリーナで開催された『Cygames presents RISE ELDORADO 2021』。
メインイベントで志朗(BeWELLキックボクシングジム)との再戦を判定3-0(30-28×3)で制した那須川天心(TARGET/Cygames)が、試合後インタビューで志朗との“究極の駆け引き”を振り返った。以下、記者との質疑応答。
――試合が終わっての感想を。
「短かったですね。すげぇ、あっという間だったというか、凝縮された時間だったなと感じます。とりあえず勝ててホッとしています」
――2度目の対戦となった志朗選手の印象は?
「考えていることが似ているなと思ったし、やりながら一個入ったものはもう入らないし、違う技やって戻したらまた入ったりとか。今回の自分の中のテーマは9分間相手を騙すというか、いろいろな引き出しを出して勝つのが自分の中のポイントでした」
――1Rは蹴り中心でいったのは作戦?
「作戦の中の一つでしたね。パターンはいろいろあったんですけれど、なかなかパンチは警戒しているのがあったので。蹴りでまとめると印象がいいので印象付けるためにも蹴りをたくさん使いました。蹴りの方が距離が短いし、(僕の)パンチを警戒しているから反応が遅れるので。いつもは志朗君は蹴りをカットするけれど、パンチ警戒している分、カットが遅れていたのでそこで先手を取ったなと。計算もしていましたし、あと蹴りはめちゃ速く打ってパンチはちょっと遅く打ったんですよね。0.5とか1くらい間を空けてパンチを打ったりとか。試合前から速いだけが正義じゃないって言いましたけれど、あえて遅いのを打ったり、そういう騙し合いをしていたけれど、(見ている人には)なかなか分からないかなと思いました」
――その練習はしていたんですか?
「していましたね。志朗選手の場合は僕の速いスピードを研究して練習してきたわけじゃないですか。だったら、その速いと想定して来るものを遅くすれば逆がとれるじゃないですか。そういった駆け引き、騙しを練習していました」
――9分間騙し続けるのを成し遂げることができましたか?
「まあ、そうですね。駆け引きで勝てたので。相手の動きを止めることができたので、そこでは勝てましたね。久しぶりにこういう試合をしたなって。ちゃんと試合っていう試合ができた気がしました」
――逆に志朗選手が成長したなと思ったところは?
「全局面で前よりも強くなっているなと感じました。距離感、パンチの打ち方、ジャブの入り方、蹴りの威力とスピード、全てにおいて強くなっていると感じました。だからこそいろいろな引き出しを使って。志朗選手は相手によってスタイルを変えられる選手ですけれど、僕もそうなので超・玄人な技術戦だったんじゃないかなと思います。なかなか分かってもらえないんじゃないかなって思いますけれど(笑)」
――前回以上のハイレベルな技術戦になったなと思いますか?
「そこは間違いなくそうでしょうね」
――満足感はかなり高い?
「そうですね。駆け引きで勝ったのが選手の中では一番嬉しいと思う。もちろんKOやダウンを取ってというのも大事ですけれど、そこを目的にしていた試合ではない。最終的に倒せればいいなとは思っていましたけれど、そこを目的にしていた試合では別になかったので。僕がボクシングに転向すると言われている中で、やっぱりパンチを警戒してくるし、だったら蹴って蹴りまくろうと思いました」
――志朗選手が、天心選手がジャブを打った後のステップバックが凄く遠く感じたと言っていました。
「自分では狙っていました。ストレートは絶対に警戒してくるので、ストレートメインではなくジャブを使いましたね。いつもならワンツーで行くところをワンで止めて、またワンとか。ストレート来るんじゃないかと思った時には“あ、来ない”と思った時には当たってる。次にはもういない。だから遠い。距離をだましました。ハンドスピードもタイミングもです。早く入ってゆっくり打ったりとか、ゆっくり入って速く打ったりとか。ギャップですね」
https://news.yahoo.co.jp/articles/e43a571fdca90ce63b4ee30f0354b27094e67194
3/1(月) 6:30配信
メインイベントで志朗(BeWELLキックボクシングジム)との再戦を判定3-0(30-28×3)で制した那須川天心(TARGET/Cygames)が、試合後インタビューで志朗との“究極の駆け引き”を振り返った。以下、記者との質疑応答。
――試合が終わっての感想を。
「短かったですね。すげぇ、あっという間だったというか、凝縮された時間だったなと感じます。とりあえず勝ててホッとしています」
――2度目の対戦となった志朗選手の印象は?
「考えていることが似ているなと思ったし、やりながら一個入ったものはもう入らないし、違う技やって戻したらまた入ったりとか。今回の自分の中のテーマは9分間相手を騙すというか、いろいろな引き出しを出して勝つのが自分の中のポイントでした」
――1Rは蹴り中心でいったのは作戦?
「作戦の中の一つでしたね。パターンはいろいろあったんですけれど、なかなかパンチは警戒しているのがあったので。蹴りでまとめると印象がいいので印象付けるためにも蹴りをたくさん使いました。蹴りの方が距離が短いし、(僕の)パンチを警戒しているから反応が遅れるので。いつもは志朗君は蹴りをカットするけれど、パンチ警戒している分、カットが遅れていたのでそこで先手を取ったなと。計算もしていましたし、あと蹴りはめちゃ速く打ってパンチはちょっと遅く打ったんですよね。0.5とか1くらい間を空けてパンチを打ったりとか。試合前から速いだけが正義じゃないって言いましたけれど、あえて遅いのを打ったり、そういう騙し合いをしていたけれど、(見ている人には)なかなか分からないかなと思いました」
――その練習はしていたんですか?
「していましたね。志朗選手の場合は僕の速いスピードを研究して練習してきたわけじゃないですか。だったら、その速いと想定して来るものを遅くすれば逆がとれるじゃないですか。そういった駆け引き、騙しを練習していました」
――9分間騙し続けるのを成し遂げることができましたか?
「まあ、そうですね。駆け引きで勝てたので。相手の動きを止めることができたので、そこでは勝てましたね。久しぶりにこういう試合をしたなって。ちゃんと試合っていう試合ができた気がしました」
――逆に志朗選手が成長したなと思ったところは?
「全局面で前よりも強くなっているなと感じました。距離感、パンチの打ち方、ジャブの入り方、蹴りの威力とスピード、全てにおいて強くなっていると感じました。だからこそいろいろな引き出しを使って。志朗選手は相手によってスタイルを変えられる選手ですけれど、僕もそうなので超・玄人な技術戦だったんじゃないかなと思います。なかなか分かってもらえないんじゃないかなって思いますけれど(笑)」
――前回以上のハイレベルな技術戦になったなと思いますか?
「そこは間違いなくそうでしょうね」
――満足感はかなり高い?
「そうですね。駆け引きで勝ったのが選手の中では一番嬉しいと思う。もちろんKOやダウンを取ってというのも大事ですけれど、そこを目的にしていた試合ではない。最終的に倒せればいいなとは思っていましたけれど、そこを目的にしていた試合では別になかったので。僕がボクシングに転向すると言われている中で、やっぱりパンチを警戒してくるし、だったら蹴って蹴りまくろうと思いました」
――志朗選手が、天心選手がジャブを打った後のステップバックが凄く遠く感じたと言っていました。
「自分では狙っていました。ストレートは絶対に警戒してくるので、ストレートメインではなくジャブを使いましたね。いつもならワンツーで行くところをワンで止めて、またワンとか。ストレート来るんじゃないかと思った時には“あ、来ない”と思った時には当たってる。次にはもういない。だから遠い。距離をだましました。ハンドスピードもタイミングもです。早く入ってゆっくり打ったりとか、ゆっくり入って速く打ったりとか。ギャップですね」
https://news.yahoo.co.jp/articles/e43a571fdca90ce63b4ee30f0354b27094e67194
3/1(月) 6:30配信