社会全体に閉塞感が漂ういま、1曲の演歌が人々の心に響いている。上沼恵美子(65才)が歌う『時のしおり』だ。
「最近は御意見番やお騒がせタレントのイメージが定着していますが、上沼さんは実力派の歌手でもあるんです。歌唱力は幼い頃から秀でていて、ちびっこのど自慢大会で入賞を繰り返すものだから、“のど自慢荒らし”なんて呼ばれていたほどです。20才のときに発売した『大阪ラプソディー』は、40万枚を超える大ヒットでした」(テレビ局関係者)
久々の新曲『時のしおり』は、時間をかけて支持を集め続けているという。
「発売は昨年の11月なんですが、今年4月に緊急事態宣言が発出されたタイミングで人気に火がつきました。6月1日付のオリコンシングル演歌・歌謡ランキングでは、1位にもなりました。この曲は昭和の東京オリンピックや大阪万博、平成の大震災を振り返りながら、令和のいまは心をつないで生きましょう、と呼びかけるメッセージソング。元気をもらえる歌だと口コミで広がったんです」(音楽業界関者)
注目されるのは大晦日、『紅白歌合戦』(NHK)への出場だ。上沼は過去、応援団(1975年)、司会(1994年、1995年)、ゲスト審査員(2019年)として出場しているが、歌手としての出場はまだない。歌手での出場が実現すれば、女性としては史上初の「紅白グランドスラム」を達成することになる。
そしてついにその知らせが届いたという。
「先日、紅白歌合戦の制作サイドから上沼さんへ大晦日のスケジュール確認と出場の打診があったようです。上沼さんにとって紅白出場は、“それが叶うなら、芸能界を引退してもいい”と口にするほどの悲願でした。来たるべき晴れ舞台に備え、健康と美容により力を入れているそうです」(前出・テレビ局関係者)
喜びのコメントを求め、上沼を直撃した。紅白内定の事実を確認すると、「全然(ない)ですよ。紅白なんてとんでもない」と否定し、こう続けた。
「レコード会社からは、日本レコード大賞にかかるかもしれないので、12月30日は東京に来てくださいと言われています。翌日の大晦日も東京にいることになると思います。スケジュールは、空けていますよ。うふふ」
NHKに出場内定を確認すると「まだお答えできることはございません」との回答だったが、今年の目玉は“ナニワの女帝”で決まりか──。
※女性セブン2020年11月19日号
https://news.yahoo.co.jp/articles/c1404d04d716b600e9a63cb8e0083c542fa2c0c3