9/22(火) 7:02
リアルサウンド
パンサー尾形に小島よしお……格闘家YouTuber朝倉未来と芸人のコラボ動画はなぜ人気?
動画サムネイルより
格闘家YouTuber・朝倉未来とお笑い芸人のコラボ動画が人気を集めている。
9月18日、朝倉は自身の公式チャンネルに「鬼越トマホークに喧嘩独学の技を実践してみた」と題した、鬼越トマホーク(金ちゃん、坂井良多)とのコラボ動画を公開した。
【写真】あおり運転で怒鳴り込んできた男を撃退する朝倉未来 “成敗”系動画も人気コンテンツだ
本動画は朝倉が、電子コミックサービス・LINEマンガで連載中の作品「喧嘩独学」に登場する技を、鬼越の2人に仕掛けていくというもの。ミット越しに朝倉の強烈な打撃技を受けると、金ちゃんと坂井は「痛い痛い!」「車に轢かれたみたい!」とリアクションを取る。そして、その強さを目の当たりにした坂井が「喧嘩芸とか辞めようぜ。素人臭いわ」と自己否定すると、この一言を火種に“喧嘩芸”が発動。お約束とばかりに取っ組み合いが始まった。
制止に入る朝倉チャンネルのスタッフたちに対して、坂井は「お前、朝倉未来チャンネルで一番人気ないからな!」など次々と罵倒。とりわけ、水道工事詐欺被害に引っかかったことを動画でフィーチャーされていたサングラスがトレードマークの朝倉の地元の先輩「吉田くん」には、「お前、大物気取ってるけどただの馬鹿だからな!」とあたりが強く、これには冷静沈着な朝倉も大声を上げて笑っていた。
“路上の伝説”と呼ばれ、時として他人を寄せ付けないオーラを放つ朝倉だが、お笑い芸人との相性は意外と良い。
朝倉の代名詞と言えば、街の喧嘩自慢や格闘家たちと拳を交える「スパーリング動画」だ。芸人相手でも、たとえば、昨年12月7日にはパンサーの尾形貴弘、今年6月5日にはFUJIWARA(藤本敏史、原西孝幸)とスパーリングをする動画を投稿している。スパーリングは、ある程度実力が拮抗していないとショーとして面白くない。その点、トップファイターであると同時にトップYouTuberでもある朝倉は、相手の力量に合わせて自在に手加減をし、絶対的強者である自分のブランドイメージを維持しつつも、YouTube的に映えるファイトを演出している。
また仕掛ける側がプロなら、受ける側もプロ。やられ役である芸人たちは、朝倉の攻撃に対してバラエティ番組で鍛え上げた全力のリアクションで応えていく。FUJIWARAであれば敗戦後にタピオカミルクティーを手渡され、尾形であれば朝倉から「僕が勝ったら嫁さんとデートする」と告げられるのだが、そこは百戦錬磨の2人。この美味しいフリに対して対応を間違うはずもなく、120点の返しをしているので必見だ。
動画でタバコのポイ捨てやあおり運転の注意喚起を行うような常識人でありながら、初対面の相手が向き合うと委縮せずにはいられない凄みのある朝倉は、ドッキリ動画への適性も抜群だ。
8月26日に公開された「算数を教えにきた小島よしおに朝倉未来がブチギレた」と題した動画で朝倉は、小学低学年レベルの算数を教えに来た小島よしおに激怒するという内容のドッキリを敢行。「キレるの得意じゃないんだよね(笑)」と言いながらも、実際に授業をする小島を前にすると、「これ撮れ高なくない? つまんないでしょ。さすがに下手こき過ぎてる」と迫真の演技で威圧。ネタバラシで小島が「めっちゃ怖かった! びっくりした〜……」と崩れ落ちていたが、それも致し方ないと思えるほどのド迫力だった。今後、朝倉にコラボを申し込んだ挙句、似たようなドッキリの餌食になる芸人は増えてくるかもしれない。
朝倉は圧倒的な腕っぷしの強さを持つ“強者”である。その強さをより色濃く際立たせるためには、言い方は悪いが、やはり引き立て役が必要だ。そういった意味で、多少のムチャな企画でもバラエティ的な映えるリアクションを取れる人気芸人は、これからも朝倉の即席の引き立て役……いや、相方として重宝されていくに違いない。そして、YouTube上で絶大な人気のある朝倉とのコラボは多くのタレントYouTuberが求めるところで、芸人にとってもウィン・ウィンのおいしい企画になると言えるだろう。
https://news.yahoo.co.jp/articles/ebaa4ad9a6eb2cf177b85ce8e1fa20eebb4ec3d6