2020.09.11 09:00
https://dramanavi.net/drama/news/2020/09/007-22.php
大ヒットドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』でオレナ・タイレルを演じていた英国女優、ダイアナ・リグが9月10日(木)に亡くなった。ロンドンの自宅で家族に見守られながら安らかに息を引き取ったという。82歳だった。英BBCをはじめ国内外のメディアが報じている。
娘である女優のレイチェル・スターリング(『暗号探偵クラブ 〜女たちの殺人捜査』『ミス・マープル 牧師館の殺人』)によると、ダイアナは今年3月にガンと診断されていたそうで、「残された数カ月間は、愛と笑い、そして仕事への誇りに満ちた並外れた人生をふり返りながら喜びにあふれた日々を送った」とのこと。
1938年に英国ドンカスターで生まれたものの、父親の仕事の関係で幼少期をインドで過ごしたダイアナ。ロンドンの王立演劇学校で学び、ロイヤル・シェイクスピア・カンパニーで舞台女優として活躍。1960年代から映画・ドラマに本格的に出演し始め、1965年から1968年にかけてアクション・コメディドラマ『おしゃれ(秘)探偵』のエマ・ピール役に起用され、1969年には『女王陛下の007』で2代目ジェームズ・ボンドのジョージ・レーゼンビーの相手役を演じた。その後もシェイクスピア原作の『ジュリアス・シーザー』や『リア王』、アガサ・クリスティー原作の『検察側の証人』や『地中海殺人事件』に出演。2013年から『ゲーム・オブ・スローンズ』でタイレル家を率いる女主人オレナを堂々と演じ、エミー賞に4度ノミネートされた。同作降板後は王室ドラマ『女王ヴィクトリア 愛に生きる』に参加したほか、エドガー・ライト監督(『ショーン・オブ・ザ・デッド』)の新作映画『Last Night in Soho(原題)』やミニシリーズ『Black Narcissus(原題)』に姿を見せていた。1994年の『王女メディア』でトニー賞を受賞。1988年には演劇への貢献により大英帝国勲章を授与されている。
ジェームズ・ボンドの公式Twitterも彼女の死を悼み、「ジェームズ・ボンド夫人となった唯一の女性」と紹介。ボンドとして共演したジョージも「とても悲しい」と述べているという。
『ゲーム・オブ・スローンズ』でオレナが最後に対面した相手、ジェイミー・ラニスターを演じたニコライ・コスター=ワルドーは、「彼女はいつもその並外れた才能と知性、愛嬌でもって演技のレベルを引き上げてくれた。共演できたことはこの上ない喜びであり誇りだ」とコメント。
訃報を受けて、ライト監督はダイアナの若い頃の画像とともに下記のメッセージを投稿。「ダイアナ・リグの素晴らしいキャリアを語ることもできるが、僕はとにかくずっと昔から彼女のファンだった。彼女にとって最後となる映画で一緒に働けたことは信じられないくらいワクワクする経験だった。彼女は僕が期待していた以上だった。とても才能があり、熱くて面白い人だった。もうあなたのことが恋しいよ」
また、人気ミステリードラマ『名探偵ポワロ』のエルキュール・ポワロ役で知られ、1996年の舞台『ヴァージニア・ウルフなんか怖くない』で夫婦役でダイアナと共演していたデヴィッド・スーシェは、「とても優しくて温かい人」だった故人との思い出を語っている。「彼女に初めて会ったのはリハーサルルームで、その時の私はオドオドしていてナーバスだったのを覚えているよ。一方、演技を始めた彼女は、まるで100丁の拳銃をぶっ放しているみたいにすごくパワフルだった。それと同時に、知性と情熱を持ち合わせてもいたね」
80代になっても精力的に活動していたダイアナのご冥福を祈りたい。(海外ドラマNAVI)
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大ヒットドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』でオレナ・タイレルを演じていた英国女優、ダイアナ・リグが9月10日(木)に亡くなった。ロンドンの自宅で家族に見守られながら安らかに息を引き取ったという。82歳だった。英BBCをはじめ国内外のメディアが報じている。
娘である女優のレイチェル・スターリング(『暗号探偵クラブ 〜女たちの殺人捜査』『ミス・マープル 牧師館の殺人』)によると、ダイアナは今年3月にガンと診断されていたそうで、「残された数カ月間は、愛と笑い、そして仕事への誇りに満ちた並外れた人生をふり返りながら喜びにあふれた日々を送った」とのこと。
1938年に英国ドンカスターで生まれたものの、父親の仕事の関係で幼少期をインドで過ごしたダイアナ。ロンドンの王立演劇学校で学び、ロイヤル・シェイクスピア・カンパニーで舞台女優として活躍。1960年代から映画・ドラマに本格的に出演し始め、1965年から1968年にかけてアクション・コメディドラマ『おしゃれ(秘)探偵』のエマ・ピール役に起用され、1969年には『女王陛下の007』で2代目ジェームズ・ボンドのジョージ・レーゼンビーの相手役を演じた。その後もシェイクスピア原作の『ジュリアス・シーザー』や『リア王』、アガサ・クリスティー原作の『検察側の証人』や『地中海殺人事件』に出演。2013年から『ゲーム・オブ・スローンズ』でタイレル家を率いる女主人オレナを堂々と演じ、エミー賞に4度ノミネートされた。同作降板後は王室ドラマ『女王ヴィクトリア 愛に生きる』に参加したほか、エドガー・ライト監督(『ショーン・オブ・ザ・デッド』)の新作映画『Last Night in Soho(原題)』やミニシリーズ『Black Narcissus(原題)』に姿を見せていた。1994年の『王女メディア』でトニー賞を受賞。1988年には演劇への貢献により大英帝国勲章を授与されている。
ジェームズ・ボンドの公式Twitterも彼女の死を悼み、「ジェームズ・ボンド夫人となった唯一の女性」と紹介。ボンドとして共演したジョージも「とても悲しい」と述べているという。
『ゲーム・オブ・スローンズ』でオレナが最後に対面した相手、ジェイミー・ラニスターを演じたニコライ・コスター=ワルドーは、「彼女はいつもその並外れた才能と知性、愛嬌でもって演技のレベルを引き上げてくれた。共演できたことはこの上ない喜びであり誇りだ」とコメント。
訃報を受けて、ライト監督はダイアナの若い頃の画像とともに下記のメッセージを投稿。「ダイアナ・リグの素晴らしいキャリアを語ることもできるが、僕はとにかくずっと昔から彼女のファンだった。彼女にとって最後となる映画で一緒に働けたことは信じられないくらいワクワクする経験だった。彼女は僕が期待していた以上だった。とても才能があり、熱くて面白い人だった。もうあなたのことが恋しいよ」
また、人気ミステリードラマ『名探偵ポワロ』のエルキュール・ポワロ役で知られ、1996年の舞台『ヴァージニア・ウルフなんか怖くない』で夫婦役でダイアナと共演していたデヴィッド・スーシェは、「とても優しくて温かい人」だった故人との思い出を語っている。「彼女に初めて会ったのはリハーサルルームで、その時の私はオドオドしていてナーバスだったのを覚えているよ。一方、演技を始めた彼女は、まるで100丁の拳銃をぶっ放しているみたいにすごくパワフルだった。それと同時に、知性と情熱を持ち合わせてもいたね」
80代になっても精力的に活動していたダイアナのご冥福を祈りたい。(海外ドラマNAVI)