2020年4月15日 20:35
数学者のジョン・コンウェイ氏が、新型コロナウイルス感染症が原因となり4月11日に死去していることが明らかとなった。コンウェイ氏が所属しているプリンストン大学が4月14日に発表した。82歳だった。コンウェイ氏は「ライフゲーム」の考案者として広く知られている。
(画像はプリンストン大学「John H. Conway, 1937–2020 | Math」より)
ジョン・コンウェイ氏はイギリス生まれ。ケンブリッジ大学で数学を学んだあとに、博士号を取得。「コンウェイ群」、「超現実数」など数々の業績があり、特にもっとも有名なのが「ライフゲーム」を1970年に考案したことで知られている。この「ライフゲーム」はプレイヤーが操作するものではないので、厳密にはビデオゲームかどうかの定義はあやふやなのだが、ビデオゲームとして挙げられることもあり、いわゆる「ゼロプレイヤーゲーム」の代表的なゲームとされている。
https://nico.ms/sm766671?ref=thumb_watch
日本国内でライフゲームといえば、ニコニコ動画の『北海道に日本が制圧された』、『某国に世界を征服された』を当時目にした読者も多いだろう。いわゆる「侵略シリーズ」とも呼ばれており、この動画に触発されて『日本No.1地方決定戦』、『某国が東アジアを征服した』、『世界大戦』などが登場した。
ライフゲームの基本的な仕組みとは、マス目に色がついている「■」の状態を「生存している」状態、逆に色がない「□」の状態を「死んだ状態」とみなす。たとえば生きたマスは1ターンが経過すると、死んだ状態になってしまうルールを組み込んでみるとしよう。このままでは最初に色をつけたマス目をいくつ用意したとしても、1ターン経過すればすべてが死んでしまうだけだ。
しかしここで、「2個、あるいは3個の生存しているマスが周囲にあると、1ターン経っても、生きたマス目は生存し続ける」、さらに「生きたマス目の周囲に3個生きたマス目があると、1ターン後に新しい生きたマス目が誕生する」という簡単なルールを追加するとする。
https://nico.ms/sm820860?ref=thumb_watch
ここから隣接した生きたマス目などを複数用意して、何ターンも時間を経過させてみる。するとマス目は増殖と死ぬこと、動的に変化を繰り返して、幾何学的な模様を描くことになる。こういったマス目の動的に変化を予想して設計したり、あるいは単に模様を眺めたり、マス目がどういった振る舞いをするのか眺めて楽しむのが、ライフゲームとなる。
前提として、最初に設定したマス目だけでどのように動くかシミュレートするものであり、途中で無理やり生きたマス目を増やしたり、こちらからの介入をすることはない。これらのマス目の性質を変えたり、マス目そのものの種類を増やすことによって、より複雑なものをシミュレートすることができる。
コンウェイ氏がこのライフゲームを考案したあと、数学者でパズル作家として有名なマーティン・ガードナー氏がこのゲームを紹介したことにより、大ブームとなった。以後、さまざまな数学者やエンジニアがどのようなパターンをあるのか研究し、さまざまな発見はLifeWikiにまとめられ、現代でも更新が続いている。また実際に自分で設計できるWebサイトもいくつかある。
===== 後略 =====
全文は下記URLで
https://news.denfaminicogamer.jp/news/200415o
数学者のジョン・コンウェイ氏が、新型コロナウイルス感染症が原因となり4月11日に死去していることが明らかとなった。コンウェイ氏が所属しているプリンストン大学が4月14日に発表した。82歳だった。コンウェイ氏は「ライフゲーム」の考案者として広く知られている。
(画像はプリンストン大学「John H. Conway, 1937–2020 | Math」より)
ジョン・コンウェイ氏はイギリス生まれ。ケンブリッジ大学で数学を学んだあとに、博士号を取得。「コンウェイ群」、「超現実数」など数々の業績があり、特にもっとも有名なのが「ライフゲーム」を1970年に考案したことで知られている。この「ライフゲーム」はプレイヤーが操作するものではないので、厳密にはビデオゲームかどうかの定義はあやふやなのだが、ビデオゲームとして挙げられることもあり、いわゆる「ゼロプレイヤーゲーム」の代表的なゲームとされている。
https://nico.ms/sm766671?ref=thumb_watch
日本国内でライフゲームといえば、ニコニコ動画の『北海道に日本が制圧された』、『某国に世界を征服された』を当時目にした読者も多いだろう。いわゆる「侵略シリーズ」とも呼ばれており、この動画に触発されて『日本No.1地方決定戦』、『某国が東アジアを征服した』、『世界大戦』などが登場した。
ライフゲームの基本的な仕組みとは、マス目に色がついている「■」の状態を「生存している」状態、逆に色がない「□」の状態を「死んだ状態」とみなす。たとえば生きたマスは1ターンが経過すると、死んだ状態になってしまうルールを組み込んでみるとしよう。このままでは最初に色をつけたマス目をいくつ用意したとしても、1ターン経過すればすべてが死んでしまうだけだ。
しかしここで、「2個、あるいは3個の生存しているマスが周囲にあると、1ターン経っても、生きたマス目は生存し続ける」、さらに「生きたマス目の周囲に3個生きたマス目があると、1ターン後に新しい生きたマス目が誕生する」という簡単なルールを追加するとする。
https://nico.ms/sm820860?ref=thumb_watch
ここから隣接した生きたマス目などを複数用意して、何ターンも時間を経過させてみる。するとマス目は増殖と死ぬこと、動的に変化を繰り返して、幾何学的な模様を描くことになる。こういったマス目の動的に変化を予想して設計したり、あるいは単に模様を眺めたり、マス目がどういった振る舞いをするのか眺めて楽しむのが、ライフゲームとなる。
前提として、最初に設定したマス目だけでどのように動くかシミュレートするものであり、途中で無理やり生きたマス目を増やしたり、こちらからの介入をすることはない。これらのマス目の性質を変えたり、マス目そのものの種類を増やすことによって、より複雑なものをシミュレートすることができる。
コンウェイ氏がこのライフゲームを考案したあと、数学者でパズル作家として有名なマーティン・ガードナー氏がこのゲームを紹介したことにより、大ブームとなった。以後、さまざまな数学者やエンジニアがどのようなパターンをあるのか研究し、さまざまな発見はLifeWikiにまとめられ、現代でも更新が続いている。また実際に自分で設計できるWebサイトもいくつかある。
===== 後略 =====
全文は下記URLで
https://news.denfaminicogamer.jp/news/200415o