(セ・リーグ、ヤクルト5x−4阪神、19回戦、阪神12勝7敗、22日、神宮)
今季限りで退任することが決まったヤクルト・真中満監督(46)は22日、阪神19回戦(神宮)の
試合前に記者会見し、辞意を表明した。3年契約の最終年の今季は最下位に低迷。前日21日に
東京都内で衣笠剛球団社長兼オーナー代行(68)と会談した際に続投を要請されたが、固辞した。
今季終了まで指揮を執るが、球団の役職には就かず退団する。試合は5−4で、今季8度目の
サヨナラ勝ちを収めた。
午後2時過ぎ。今季限りで退任する真中監督が神宮球場の三塁ベンチ前で、公の場で初めて
辞意を表明し、決断に至った経緯を明らかにした。
「7月の頭くらいから考え出しました。けが人が出たとか若手が出てこないとかは言い訳。
監督の責任と思っています」
2年連続最下位だったチームを引き継ぎ、2015年に1軍チーフ打撃コーチから昇格。
1年目にチームを14年ぶりのリーグ優勝に導いた。しかし、昨季は5位、今季も最下位に
沈んでいた。
シーズン2度目の2桁連敗を喫した7月下旬、衣笠球団社長に辞意を示唆した。前日21日に
再び衣笠社長と会談し、続投を要請されたものの「本当にありがたく恐縮ですが、辞任させて
いただきたい」と固辞した。
その理由を「もう1年、引き受けたとしても、僕の今の力だと立て直すのは厳しい。
勝つ自信がない」と説明した。残り試合は指揮を執るが「球団に残していただいても、
けじめとしては中途半端」とフロント入りも固辞。今季終了後、現役時代を含めて25年間在籍した
球団を離れる。
後任人事について、衣笠社長は「白紙」と明言し
「(過去のヤクルト監督の多くは)球団の生え抜きOB。次期監督についても、そういった形で
落ち着くのではないか」と見通しを示した。球団OBを中心に人選を進め、シーズン終了までに
結論を出す。
真中監督は「優勝したシーズン終盤の試合は思い出に残っている。喜びはほんのちょっと。
難しい仕事だと痛感した」とし「こういう状況でもファンは必死に応援してくれる。
1試合でも多く勝って、ファンの喜ぶ顔を見たい」と続けた。辞任は決まったが、最後まで
職務を全うする。
サンスポ
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