統一まで1111年
24日(現地時間)午前11時、ワシントンのダレス空港は韓国に戻る大韓航空の飛行機に乗る人たちでごった返していた。一方、その時間に他の航空会社のカウンターは完全にがらんとしていた。同じ時間に運航される飛行機が大韓航空機以外になかったからだ。ある空港職員は「空港が空っぽになった感じ」だとして「9.11のテロを除いて空港がこんな状態になったのは初めて」と話した。
この日、新型コロナウイルスを避けて韓国行きの飛行機に乗る乗客はほとんどが留学生たちだった。新型コロナウイルスの感染拡大の懸念から大学が休校になり、学生たちは寄宿舎から出されてしまったため、韓国行きを選んだわけだ。韓国人留学生だけでなく、中国人留学生たちも多数、韓国行きの飛行機に乗った。ドナルド・トランプ米大統領が1月末に中国から米国への入国禁止を発表した後、中国行きの飛行機が大幅に減少したため、韓国行きの飛行機に乗って仁川で乗り換え、北京や上海などに向かうわけだ。
メリーランドの州立大学に通っているという中国人の学生は「寄宿舎が閉まったため帰ることになった」として「ホテルに滞在することもできるが、とてもお金がかかるため、ひとまず中国に帰った方がましだと判断した」と話した。この学生の友人も「上海にいる両親に、米国は危ないから早く帰ってこいと言われた」と話した。
空港で中国の学生たちは一目で見分けることができた。中国の学生たちはほとんどが、新型コロナウイルスが目から伝染するという懸念からなのか、ゴーグルを着け、手にはビニール手袋をしていた。記者が1枚だけ写真を撮らせてほしいと言ったが、全員頑なに拒んだ。中国の学生たちは「いくら韓国のメディアで、ゴーグルを着けているとしても、中国のネットユーザーたちに身元を暴かれてしまう」として「明らかに、米国で金だけ使ってウイルスが怖くて追い立てられるように帰ってきた金持ちの子どもだ、と悪質なコメントばかりが書き込まれるだろう」と話した。
一方、韓国の学生と韓国国籍の観光客は、ほとんどがマスクだけを着けていた。ジョージタウン大に通うパク・チフンさん(26)は「ほかの友人たちは皆すでに帰国し、(自分が)ほぼ最後に帰る形になった」として「学校でも感染者が出て危ないし、どうせ授業もオンラインになったので、帰った方がいい状況」と話した。九里市に住むチェさん(85)は「娘の家にちょっと遊びに来たが、米国の方が危なくなったので予定を早めて帰ることになった」として「急きょ航空券を買い直すことになり、妻と共に1人4000ドル(約44万5000円)ずつ払って韓国行きの航空券を買った」と話した。
24日現在、グーグルで韓国行きの航空券を検索すると、5月以降のスケジュールだけが出てくる。韓国に行きたい人が多く、4月の航空券は大部分が満席になっているとみられる。23日に記者が検索したとき、今月28日のワシントン発仁川行きの航空券が1万136ドル(約113万円)と出てきたが、今はそれすらも出てこなくなっている。それほど飛行機が混雑しているということだ。
これまでは、帰国するのは主に留学生だったが、最近は企業の駐在員の家族や僑民(韓国系住民)も帰国便を積極的に問い合わせていることが分かった。駐在員や韓国系住民たちの場合、コロナ問題だけでなく子どもの教育問題も大きい。メリーランド、バージニア州などワシントン周辺の州が新型コロナの感染拡大を防ぐために学校などの教育施設を全て閉鎖したため、いっそのこと安全な韓国に滞在して塾に通わせ、子どもの教育を続けようというわけだ。
さらに、米国の市民権を保有する僑民とはいえ、韓国は外国人に対する新型コロナウイルスの検査と治療が無料であるため、最悪の場合コロナに感染しても安全に治療を受けられるというメリットがあるという説明だ。ある僑民は「周囲に、米国の市民権者なのに子どもの問題で韓国に帰る航空券をすでに買った方がいる」として「子どもの教育問題もあるし、米国の医療システムを信じることができないため」と話した。
3/25(水) 20:22配信
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200325-00080305-chosun-kr
24日(現地時間)午前11時、ワシントンのダレス空港は韓国に戻る大韓航空の飛行機に乗る人たちでごった返していた。一方、その時間に他の航空会社のカウンターは完全にがらんとしていた。同じ時間に運航される飛行機が大韓航空機以外になかったからだ。ある空港職員は「空港が空っぽになった感じ」だとして「9.11のテロを除いて空港がこんな状態になったのは初めて」と話した。
この日、新型コロナウイルスを避けて韓国行きの飛行機に乗る乗客はほとんどが留学生たちだった。新型コロナウイルスの感染拡大の懸念から大学が休校になり、学生たちは寄宿舎から出されてしまったため、韓国行きを選んだわけだ。韓国人留学生だけでなく、中国人留学生たちも多数、韓国行きの飛行機に乗った。ドナルド・トランプ米大統領が1月末に中国から米国への入国禁止を発表した後、中国行きの飛行機が大幅に減少したため、韓国行きの飛行機に乗って仁川で乗り換え、北京や上海などに向かうわけだ。
メリーランドの州立大学に通っているという中国人の学生は「寄宿舎が閉まったため帰ることになった」として「ホテルに滞在することもできるが、とてもお金がかかるため、ひとまず中国に帰った方がましだと判断した」と話した。この学生の友人も「上海にいる両親に、米国は危ないから早く帰ってこいと言われた」と話した。
空港で中国の学生たちは一目で見分けることができた。中国の学生たちはほとんどが、新型コロナウイルスが目から伝染するという懸念からなのか、ゴーグルを着け、手にはビニール手袋をしていた。記者が1枚だけ写真を撮らせてほしいと言ったが、全員頑なに拒んだ。中国の学生たちは「いくら韓国のメディアで、ゴーグルを着けているとしても、中国のネットユーザーたちに身元を暴かれてしまう」として「明らかに、米国で金だけ使ってウイルスが怖くて追い立てられるように帰ってきた金持ちの子どもだ、と悪質なコメントばかりが書き込まれるだろう」と話した。
一方、韓国の学生と韓国国籍の観光客は、ほとんどがマスクだけを着けていた。ジョージタウン大に通うパク・チフンさん(26)は「ほかの友人たちは皆すでに帰国し、(自分が)ほぼ最後に帰る形になった」として「学校でも感染者が出て危ないし、どうせ授業もオンラインになったので、帰った方がいい状況」と話した。九里市に住むチェさん(85)は「娘の家にちょっと遊びに来たが、米国の方が危なくなったので予定を早めて帰ることになった」として「急きょ航空券を買い直すことになり、妻と共に1人4000ドル(約44万5000円)ずつ払って韓国行きの航空券を買った」と話した。
24日現在、グーグルで韓国行きの航空券を検索すると、5月以降のスケジュールだけが出てくる。韓国に行きたい人が多く、4月の航空券は大部分が満席になっているとみられる。23日に記者が検索したとき、今月28日のワシントン発仁川行きの航空券が1万136ドル(約113万円)と出てきたが、今はそれすらも出てこなくなっている。それほど飛行機が混雑しているということだ。
これまでは、帰国するのは主に留学生だったが、最近は企業の駐在員の家族や僑民(韓国系住民)も帰国便を積極的に問い合わせていることが分かった。駐在員や韓国系住民たちの場合、コロナ問題だけでなく子どもの教育問題も大きい。メリーランド、バージニア州などワシントン周辺の州が新型コロナの感染拡大を防ぐために学校などの教育施設を全て閉鎖したため、いっそのこと安全な韓国に滞在して塾に通わせ、子どもの教育を続けようというわけだ。
さらに、米国の市民権を保有する僑民とはいえ、韓国は外国人に対する新型コロナウイルスの検査と治療が無料であるため、最悪の場合コロナに感染しても安全に治療を受けられるというメリットがあるという説明だ。ある僑民は「周囲に、米国の市民権者なのに子どもの問題で韓国に帰る航空券をすでに買った方がいる」として「子どもの教育問題もあるし、米国の医療システムを信じることができないため」と話した。
3/25(水) 20:22配信
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200325-00080305-chosun-kr