10月13日、ラグビーワールドカップ日本大会で、スコットランドを破って初の決勝トーナメント出場を果たした日本。
20日の準々決勝では南アフリカに敗れたものの、これまでの最高記録に達したことで、世界が「日本のラグビー」を見る目は大きく変わったと言えよう。
11月2日の最終日を前に、日本について海外メディアはどのように報じたのかを紹介してみたい。
欧米にとって日本は「不思議な国」
英語圏のメディアによる、ラグビー観戦で日本を初めて訪れる人たちへのアドバイスの数々は、日本人が読むと非常に興味深い。
私たち日本人の多くは、アメリカやイギリス、欧州各国などの文化や市民の暮らしをテレビや映画を通じて知っている。実際に訪れたことがある人も少なくない。大部分の人は、こうした国々を訪れて、それほどの違和感を持つことはないのではないだろうか。
しかし、彼らからすると、日本は「自分たちの文化・伝統・価値観とは大きく異なる国」という印象があるようだ。
筆者自身、イギリスに住みだして17年になるが、初めて会うイギリス人に「習慣や価値観が大きく異なる国」日本からやってきて、「さぞ大変だったでしょう」とよく聞かれる。知的なイギリス人も含めて、そうである。
米CNNの記事(9月12日付)も同様の視点から書かれている。
「一生忘れられない体験の旅になるかもしれない」(つまり、「あまりにも違う、あるいは地理的に遠いので、もう二度と来ないかもしれないが、忘れがたい体験になるだろう」)という前提がある。
記事の最初には、「こんなに(自国とは)違うように見える日本に来て、一体どんな歓迎を受けるのかと不思議に思っていることだろう」、と書かれている。「不思議の国、日本」というわけである。
日本に対する偏見があってこう書いているわけではなく、話には聞いたことがあっても実際にはほとんど知らない国=日本を紹介するために、読者の立場に立ってこう書きだしたわけである。
日本人は「礼儀正しく、友好的で、歓迎してくれる」国民なので、「助けが必要だったら、遠慮なく声をかけてみよう」と続く。
日本旅行のアドバイス「ハイテク仕様になっている日本のトイレを怖がるな」
ただし、いくつか気を付けるべきこともあると記事では述べられている。
まずは「ぜひやるべきこと」として、7項目挙げられている。
(1)心と目をオープンにして、非常に異なる文化を受け入れよう
(2)相違点を楽しもう。世界中どこにも日本のような国はない
(3)少し言葉を学ぼう。大概の国では「どうぞ」と「ありがとう」をその国の言葉で言うだけで好感を与えることができる
(4)礼儀正しくしよう、物事のやり方が異なることに敬意を払おう。例えば、神社でお参りする前には手を水で洗おう
(5)素晴らしいコンビニエンスストアを使おう。全国に5万店舗あり、スナック、コーヒーなど、ありとあらゆるものがある
(6)電車を使おう。素晴らしいサービスだ
(7)タクシー運転手の中で英語を使える人は少ない。ホテルあるいは行こうと思っているレストランのカードをホテルの受付からもらうか、名前・電話番号を書いてもらおう。
逆に、「やってはいけないこと」は何か。
(1)ハイテク仕様のトイレを怖がること。ウォシュレットは下半身を洗浄し、乾かしてくれる。これはすごい
(2)標識が読めるかどうかを心配すること。電車、地下鉄、主要な通りの標識は英語でも書かれている
(3)畳の部屋で靴を履くこと
(4)露店・屋台以外で、路上でものを食べること
(5)ラグビー観戦以外のことを体験しないこと
ハイテク仕様のトイレを怖がるな、という項目には、筆者も思わず笑ってしまった。日本にいると普通だが、外国ではあのようなトイレはほとんどない。
筆者自身も日本でトイレに入って、どこを押せばいいのか分からないことがあった。押してはいけないボタンを押して水が思わぬところから出てくるのではないかと心配したり、どこを押しても流せなくて困ってしまったりなど。そんな悩みは日本以外に住む人にとってはよくあることなのだ。
続きソース
https://blogos.com/outline/414165/
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20日の準々決勝では南アフリカに敗れたものの、これまでの最高記録に達したことで、世界が「日本のラグビー」を見る目は大きく変わったと言えよう。
11月2日の最終日を前に、日本について海外メディアはどのように報じたのかを紹介してみたい。
欧米にとって日本は「不思議な国」
英語圏のメディアによる、ラグビー観戦で日本を初めて訪れる人たちへのアドバイスの数々は、日本人が読むと非常に興味深い。
私たち日本人の多くは、アメリカやイギリス、欧州各国などの文化や市民の暮らしをテレビや映画を通じて知っている。実際に訪れたことがある人も少なくない。大部分の人は、こうした国々を訪れて、それほどの違和感を持つことはないのではないだろうか。
しかし、彼らからすると、日本は「自分たちの文化・伝統・価値観とは大きく異なる国」という印象があるようだ。
筆者自身、イギリスに住みだして17年になるが、初めて会うイギリス人に「習慣や価値観が大きく異なる国」日本からやってきて、「さぞ大変だったでしょう」とよく聞かれる。知的なイギリス人も含めて、そうである。
米CNNの記事(9月12日付)も同様の視点から書かれている。
「一生忘れられない体験の旅になるかもしれない」(つまり、「あまりにも違う、あるいは地理的に遠いので、もう二度と来ないかもしれないが、忘れがたい体験になるだろう」)という前提がある。
記事の最初には、「こんなに(自国とは)違うように見える日本に来て、一体どんな歓迎を受けるのかと不思議に思っていることだろう」、と書かれている。「不思議の国、日本」というわけである。
日本に対する偏見があってこう書いているわけではなく、話には聞いたことがあっても実際にはほとんど知らない国=日本を紹介するために、読者の立場に立ってこう書きだしたわけである。
日本人は「礼儀正しく、友好的で、歓迎してくれる」国民なので、「助けが必要だったら、遠慮なく声をかけてみよう」と続く。
日本旅行のアドバイス「ハイテク仕様になっている日本のトイレを怖がるな」
ただし、いくつか気を付けるべきこともあると記事では述べられている。
まずは「ぜひやるべきこと」として、7項目挙げられている。
(1)心と目をオープンにして、非常に異なる文化を受け入れよう
(2)相違点を楽しもう。世界中どこにも日本のような国はない
(3)少し言葉を学ぼう。大概の国では「どうぞ」と「ありがとう」をその国の言葉で言うだけで好感を与えることができる
(4)礼儀正しくしよう、物事のやり方が異なることに敬意を払おう。例えば、神社でお参りする前には手を水で洗おう
(5)素晴らしいコンビニエンスストアを使おう。全国に5万店舗あり、スナック、コーヒーなど、ありとあらゆるものがある
(6)電車を使おう。素晴らしいサービスだ
(7)タクシー運転手の中で英語を使える人は少ない。ホテルあるいは行こうと思っているレストランのカードをホテルの受付からもらうか、名前・電話番号を書いてもらおう。
逆に、「やってはいけないこと」は何か。
(1)ハイテク仕様のトイレを怖がること。ウォシュレットは下半身を洗浄し、乾かしてくれる。これはすごい
(2)標識が読めるかどうかを心配すること。電車、地下鉄、主要な通りの標識は英語でも書かれている
(3)畳の部屋で靴を履くこと
(4)露店・屋台以外で、路上でものを食べること
(5)ラグビー観戦以外のことを体験しないこと
ハイテク仕様のトイレを怖がるな、という項目には、筆者も思わず笑ってしまった。日本にいると普通だが、外国ではあのようなトイレはほとんどない。
筆者自身も日本でトイレに入って、どこを押せばいいのか分からないことがあった。押してはいけないボタンを押して水が思わぬところから出てくるのではないかと心配したり、どこを押しても流せなくて困ってしまったりなど。そんな悩みは日本以外に住む人にとってはよくあることなのだ。
続きソース
https://blogos.com/outline/414165/
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